こんにちは、東屋良国(あずまやよしくに)です。
みなさんは今年の正月に目標は立てましたか?
そして、現在2024年4月の末ですが、その目標、どうなりました?
「目標達成のための道を順調に進んでます!!」
素晴らしいです。
そんな人は引き続き頑張ってください!!
ですが、大体の人は(私を含め…)、
そんな目標ほぼほぼ忘れて、忙しい毎日に追われているのではないでしょうか。
「いやいや毎日あくせく働いて目標とか言ってる暇ないですよ!」
「とにかく疲れてるんですよ!」
「休みの日はダラダラ中身のないショート動画でも見てゆっくりさせてよ!」
そんな声が聞こえてきます。
でも、決して現状に満足はしていないんですよね。
現状を変えたいと思っていますよね。
そんな悩める私のような凡人の皆様へ、
今回『やり抜く人の9つの習慣』という本をおすすめしたいと思います。
この本はコロンビア大学という頭のいい大学の
ハイディ・グラント・ハルバーソンさんという
頭のいい心理学の先生が書いた本です。
この本の何がいいって
めちゃくちゃ薄いんです!
表紙が固いタイプでちょっと厚みがありますが、
中身のページの厚さだけで言うと1㎝もないです。
すぐ読めるんです。
普段本なんか読まない!
YouTubeの中身のないショート動画が大好きです!
という方でも読める、ショート本です。
私のブログのように無駄な前置きなどなく、
すぐ本題に入るので必要なことがバチっと頭に入ります。
この本には、
「科学的な目標の達成の仕方」が書いてあります。
そのための9つの習慣、というのがこちらです。
- 目標に具体性を与える
- 目標達成への行動計画をつくる
- 目標までの距離を意識する
- 現実的楽観主義者になる
- 「成長すること」に集中する
- 「やり抜く力」を持つ
- 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
- 自分を追い込まない
- 「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
この本を読めば、
私たち凡人が毎年お正月に目標を立てては
数か月後に忘れ去って、また次の年同じ目標を立てるという
無限ループから抜け出すことができます。
この記事では、無駄なく短くまとめられたこの本の内容を
さらにポイントを絞って、目標を達成するためのステップを1つずつ踏んでいきます。
今度こそあきらめ続けた目標を達成したい!
と思っている方、チャンスです。
用意するのは紙とペンだけ。
それでは参ります。
【最重要ポイント】目標を立てるときは「具体的」にせよ
では、1つ目のステップ。
一番大切な「目標を立てること」についてです。
本書では何かを成し遂げたい、と思ったときは
とりあえず、「目標を具体的にしろ」と書いています。
「やせた~い」
ではなく、
「今年の7月までに5㎏やせる」
「お金ほし~」
ではなく、
「1年で100万円貯める」
と、いうように具体的な数値に落とし込め、と言っております。
目標を具体的にしたら、
今の自分の状態からどのくらいの距離があるのかが把握でき、
どんな障害があり、
どんな行動をとる必要があるかが明確になる、
というわけです。
シンプルですが説得力のある話です。
まずは具体的に数値化した目標を紙に書いてみてください。
で、次に達成したときの光景を強くイメージするのです。
「7月までに5キロ痩せて、自慢の水着を着て夏の砂浜歩く。
みんなが私を羨望のまなざしで振り返る」
「年末、預金100万円の数字が刻まれた銀行通帳を見て、
喜んでいる自分。家族もみんな笑顔」
その時の自分の「感情」をしっかりと味わい、書き出してください。
と、同時に、そこに至るまでの障害も書き出してみてください。
「運動が続かない」
「誘惑に負けて油物をドカ食いしてしまう」とか、
「ちょっとぐらいいいかな、とパチンコ行って負ける」
「仕事のストレスが溜まり、買い物で散財してしまう」とか、
そうして目標達成した自分と現在の自分を比べるのです。
目標達成のための切り札!if-thenプランニングで行動計画を立てる
次に目標達成のための行動計画をつくリます。
計画を作っても大体途中であきらめてしまうことが多いものです。
私の人生はそのあきらめ、挫折の連続でした!
そんな悩み解決のための切り札が
「if-thenプランニング」です。
これは聞いたことあるという方もいらっしゃるかもしれません。
どういう方法かというと、
if=もし5時になったら
then=起きて水を飲んでウォーキング20分
というように、あらかじめ順番を決める、という方法です。
「XならY」というのは
脳が記憶しやすいようです。
あらかじめ、こうならこう、
という順番を作って行動すると、
やがて意識をしなくてもその行動ができるようになります。
意識をしなくても「自動的に」行動できるようになると、
脳の負担が少なく、疲れにくくなります。
そうすると、やるべきことにより集中して取り組めるようになるのです。
このif-thenプランニングという方法はこの本の一番の根幹となる考え方で、
他の章でもたびたび目にします。
必ず押さえる必要があるポイントです!
計画や、1日のルーティンをこのテクニックを使って書きだすことで、
一日の使い方ががより有意義に、より楽になるはずです!
ぜひ、皆さんも一度紙に書いてみることをおすすめします。
目標達成というゴールに対して「自分がどこにいるか」を知る
毎日一生懸命行動することは大切ですが、
定期的に「自分がどこにいるのか」を確認しないと迷子になってしまいます。
そのために、
進捗状況をモニタリングし
フィードバックすることが大切です。
「今の自分」と「望む自分」との距離を把握するのです。
距離を把握しないと何も始まりません。
その把握のためにはフィードバックが重要になります。
家族から、指導者からフィードバックを受けるか、
自分でモニタリングするか、です。
頻度は最初は少なめに
慣れてきたら多めにしましょう。
自分にとってちょうどいい頻度はやっていれば見えてくるようです。
しかし、このフィードバック、モニタリングは
重要であるにもかかわらず、敬遠してしまう人が多いです。
理由は、
「自分の未熟さに向き合わなければならない」からです。
未熟な自分を見ることは難しく、勇気がいるんですよね…
そんなときはif-thenプランニングです!
あらかじめフィードバックの予定を決めて、
いついつになったら、これを確認すると、自動化されてハードルが下がります。
私は手書きの手帳を使っているので一日の行動を書き出して
できたことは赤ペンで丸く囲って、
できなかったらバツ印をつけて、必要があれば翌日の予定の部分にに追加します。
で、週末一週間を振り返ってどれだけできたかを把握するようにしています。
皆さんもぜひ、自分のフィードバックの方法を模索してみてください。
ただのポジティブ思考は危険!「現実的楽観主義者」になろう
次に、日ごろの意識、心のありようについてです。
「資格試験には余裕で降格できる!」
「お金持ちに私はなれる!」
といったように、
ポジティブ思考は大事です。
ですが、「簡単にできる」とあまりに楽観的になると
失敗につながります。
達成できると、信じることは大事です。
ただ、それが「簡単ではない」と同時に思うことが大切
「現実的な楽観主義者」になれ、とハルバーソン先生は言います。
私たちはそんなに強くありません。
投げ出したりサボったりしたくなる時も必ずあります。
要はそうなったときにどうするか、をあらかじめ決めておくのです。
そんなときも最強の法則、「if-thenプランニング」が役に立ちます。
「もしサボりたいと思ったら
手帳に書いた目標と、達成したときの光景を見直す」
といったように決めておくと計画の破綻を防ぐことができます。
「自分にはできない」よりも「”今の”自分にはできない」と考える
壁にぶつかったとき、
どう思うか、ということも重要なポイントです。
「証明ゴール」と「成長ゴール」という2つの考え方があります。
証明ゴールは、
「俺はできる」が証明できたらゴール。
しかしこの考え方には落とし穴があります。
できないこと、上手くいかないことに出会ったときに、
「なぜできないんだ」
「俺には才能がない」
「この方法はまちがっているのではないだろうか」
と、迷いが生じて「不安」になるのです。
「不安」にとらわれると、
普段できる事も出来なくなって行き詰ってしまうのです。
それに対して、成長ゴールは、
「今までできなかったことができる」ようになったらゴール。
成長ゴールにとって、出会う困難は「学び」です。
失敗しても「また一つ学んだ」と思えれば。
心に「余裕」が生まれます。
「余裕」が生まれると失敗は逆に減り、
冷静に困難を乗り越えることができます。
成長ゴールは「成長すること」にフォーカスします。
できなかったことができた!という喜びに注目するのです。
私もこの考え方を実践したところ、
つまらないと思っていた仕事や勉強が、
「できなかったことができるようになった!」
と小さな成長を喜ぶことができるようになり、
途端に楽しくなりました。
何事も意識を少し変えるだけで景色が変わるものです。
やり抜く力のある人と、ない人。何が違うのか
やり抜く力は目標達成のためには必須の力です。
目標の途中で投げ出してししまいそうになることは必ずあります。
僕は投げ出し人間の代表です!!
・成績上げるために行った塾も途中でいかなくなる
・部活のバスケットボールもしんどくて途中から幽霊部員
・美術系の大学に入るも途中退学
・仕事も非正規雇用で転々としてきた
などなど、輝かしい投げ出し人生を歩んできました!
でも反対に、苦しくても地道に努力し
壁を乗り越えて成果を出すひともいます。
この違いは何なのでしょうか。
この本の作者、ハルバーソン先生は
そんな時、「何のせい」にするかが大切だと説いています。
人は何か壁にぶつかったとき、
「固定的知能観を持つ人」と「拡張的知能観を持つ人」に分かれます。
「固定的知能観を持つ人」は、
個々の知能は持って生まれたもので固定されていると考えます。
うまくいかないのは自分の能力のせいと考えます。
自分には向いていないと考えます。
そして、あきらめるのです。
まさに過去の私のような思考回路です!
「拡張的知能観を持つ人」は、
能力は経験や努力を重ねることによって高めることができると考えます。
「今の」自分にはできないと考えます。
努力不足だった、
戦略を間違えた、
プランを練らなかった、
と、自分でコントロールできることに原因があると考えるのです。
自分でコントロールできることであれば、自分で改善できますよね。
筋肉を鍛えるように、意志力を鍛える
物事をやり抜くための「意志力」は持って生まれたものなのでしょうか?
ハルバーソン先生は違うといいます。
意志力は筋トレと一緒で定期的に負荷を与えることで強くすることができます。
・筋肉を鍛える
・毎日数ページからでも読書をする
・猫背になってると気づくたびに背筋を伸ばす
・タバコを止めてみる
・1日5分トイレの掃除をする
等、ちょっとめんどくさいことをちょっとずつやると、
その行動で学力や筋肉が成長するのと同時に
意志力も少しずつ成長するのです。
日々、小さな挑戦を続ける
日々、小さな誘惑に打ち勝つ
いわゆる目標を達成した「成功者」は、
そんな小さな努力を続け、少しずつ意志力を鍛えてきたのです。
他者から見れば、とてつもない努力が、
成功者から見れば「当たり前のこと」になるのです。
小さなことからコツコツと、というのは、
成功の一番の近道なのかもしれません。
【意志力は有限】限りある意志力を有効に使う方法
ですが、そんな意志力にも限りがあります。
自分の意志力を過信してはいけません。
やる気にみなぎっているときは、
あれもやりたい、これもやりたい欲張りになりがちですが、
複数の困難な目標に同時取り組むのは避けるべきだと、ハルバーソン先生は言います。
無理をしないことが大事です。
目標を小さく区切って一つ一つ確実に達成させたほうが近道ということです。
「やめるべきこと」よりも「やるべきこと」に集中する
「ビールをやめるために、ビールのことを考えるのをやめてください」
と言われて、考えることをやめられますか?
僕なら余計にビールのことで頭がいっぱいになってしまって
気づいたらグビグビいってしまいますね!!
人間はある思考をしないように努力すると、
逆にそのことばかり考えてしまう生き物です。
ではどうするか、答えは
「ビールをやめる!!」
と目標設定するのではなく、
「もしビールが飲みたくなったら」
⇒「コップ1杯水を飲む」
というふうに具体的な行動に目標を変換するのです。
そう、ここでもif-thenプランニングが出てきました!
要は、やめる行動を考えるよりも、
やる行動を考えるということです。
まとめ
このように、この本は短く目標達成までのテクニックを9つに分けて紹介しています。
この本の最重要ポイントは
・if-thenプランニングを活用すること
目標の立て方、計画の立て方、壁にぶつかったときの対処法
全てif-thenプランニングで解決できるのです。
僕も今年の目標は
「年末までに200万円貯める」です。
次回はこの目標をいかにして達成するのか、
この本のテクニックを使って行動計画を立ててみたいと思います。
それでは失礼します!
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